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デビュー1年目から現在まで活躍し続けている平山選手。その原動力は何ですか?
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昔は自分のため。いまは子どものために走っている、という気持ちが強いですね。だから毎回、怪我なく、元気に帰らなきゃと思っています!
ターンではボートが激しく入り乱れる
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母は強しワンね!
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そんな平山選手が考える、ボートレースの魅力って、何ですか?
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男女混合でレースをするのは、ボートレースならではですよね。女子レーサーは、5キロのハンデをもらっているのですが、それ以外はすべて平等。女性が男性とデッドヒートを繰り広げる姿は、思わず手に汗握る、非常にエキサイティングなものです。
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男女混合のレース! その世界で活躍してるのがすごいワン!
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ありがとうございます。ただ、デビュー直後に結果がついてきたのは、カンキョウに恵まれたことも大きかったですね。
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いえ、「巻物」に恵まれたわけではありません(笑)。
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もう、違うわよ! 環境!
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あ、そっちワンか!
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はい。デビューしてすぐに、同じ支部の先輩であり、師であり、今は旦那でもある(福田)雅一さんと出会ったんです。
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何がふたりの距離を縮めたワンか?
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プロペラですね。プロペラは、モーターに取り付ける2枚ばねのことです。いまは違うのですが、当時、ボートレーサーはそれぞれ自前のプロペラを使用していたんです。
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ふむふむ。
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そこで、最初のプロペラは先輩がプレゼントしてくれる伝統がありまして。そのうちのひとつが雅一さん作成のものだったんです。
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わかったワン! そこに、LIKEと彫ってあったワンね!
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……いえ、違います(笑)。
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となると、LOVE……!?
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……それも、違います(笑)。
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作ってもらったプロペラが自分に合っていて、すぐに勝利することができたんです。以来、雅一さんにお世話になる機会が増えまして……。
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尊敬の気持ちがいつしか……、
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まあ、そうですね(笑)。接するなかで、ボートレーサーとしても、人としても素敵だなと思いました。
旦那さんの福田選手について語る平山選手
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平山選手はきれいだから、福田選手もさぞかし優しく教えてあげたに違いないワンね。
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いえいえ、最初はあくまで先輩後輩。至って普通だったと思いますよ(笑)。
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面倒くさいな。最初は普通だったんだって!
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嘘ワン! 特別扱いしてたに違いないワン。
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ハハハ。どうなんでしょうね。でも、そうだったら、うれしいですね。
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いまでも、福田選手は師匠なんですか?
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はい。ボートレーサーの師匠であり、旦那さん。子どもたちにとっては、よきパパでもあります。人としても、ボートレーサーとしても、私を導いてくれた人だと思っています。
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不思議な関係ワンね。
2008年、平山選手は、同じボートレーサーの福田雅一選手と結婚。
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いや、びす太はまだ信じないワン! いまのままじゃ、福田選手がカッコよすぎるワン! 育児はまったくしないとか、きっと残念な点があるワン!
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うーん、育児も協力的ですね(笑)。子どもをお風呂に入れてくれたり、髪を乾かしてくれたり、積極的にサポートしてくれています。
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素敵ですねー。
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あ、この前は、私がナイターレースで帰りが遅かったんですけど、翌日の朝ごはんを作ってくれました。「疲れてるだろうから、寝てていいよ」って。
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素敵な関係ですね。
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彼と結婚してよかったと、いまは本当に思っています。レーサーとして、タイトルも獲れました。これ以上ないくらいの幸せをもらったと思います。
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ちなみに、ケンカすることはあるワンか?
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ありますけど、少ないですね。向こうが大人なので、ケンカと言わないんですよ。「意見交換」って言うんですよ。お互いケンカしたままレース場に行くのもよくないので、向こうが流してくれる、という形でだいたい終わります。
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好きだから、ケンカしたくない。旦那さんの愛がひしひし伝わってきます。なんだか、福田選手のことも好きになっちゃいます。
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ありがとうございます(笑)。伝えておきますね。
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平山選手はYouTubeの動画も話題ですよね! そもそも、どうしてYouTubeで動画を配信しようと思ったんですか?
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ありがとうございます。「もっと多くの方にボートレースの魅力を知ってほしい」という思いから動画配信をスタートしました。
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たしかにYouTubeなら、たくさんの方が見てますもんね!
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YouTubeを始めてから、ファンも増えたワンか?
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はい。ありがたいことに、YouTubeをきっかけに、ファンになってくださった方がいたり、メディアへの出演が決まったりしたケースもありました。ときに厳しい意見をいただくこともありますが、それも含めて“応援”だと受け止めています。
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やっぱりチャレンジすると、新たな発見や出会いがあるんですね。そんな平山選手の、今後の夢や目標は何ですか?
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怪我なく、クイーンズクライマックスに向けて、がんばること。夢はボートレースがもっと身近な存在になって、子どもたちがなりたい職業になること。もっと若い人たちに知ってほしいと思います。
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びす太も広報がんばるワン!
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うん、わたしも! 最後に「イヌタビュー」の読者に、メッセージをお願いします!
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ボートレースは、レース場でも、ネットでも楽しめます。各レース場はSNSでも情報を発信してますし、さまざまな楽しみ方があります。ボートレーサーは、誰でも目指せる職業です。運動の得意不得意に関係なく、チャレンジできます。ぜひ試験を受けてみてください!
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さまざまな方にチャンスがあるんですね。本日はありがとうございました!
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サンキューワン!