AIによる、犬語の同時通訳機能を利用しているため、今回の「イヌタビュー」も、リモート取材で行われました
-
平山選手、こんにちは!
-
今日はよろしくワン!
-
よろしくお願いします! 犬とお話ができる日が来るなんて……、ちょっと感動ですね(笑)。
-
うれしいワン! てことは、平山選手は間違いなく、犬派ワンね!
-
いえ、違います……。
-
となると、猫派ですか?
-
いえ実は、動物は全般的に苦手で……。
-
リモートなら、噛まれる心配もないし安心だなと……(笑)。
-
びす太、ハグはするけど、噛まないワン……!
-
わ、わたしもです!
-
わかってますわかってます! でも、犬派か猫派かと聞かれたら、「犬派」ですよ!
-
ならよかったワン!
-
まずは平山選手が、ボートレーサーを志した“きっかけ”を教えてください。
-
高校3年生のとき、やりたいこともなかった私は、就職を考えていました。そんなときに、父から「だったら、ボートレーサーの試験を受けてみたら?」と言われたんです。
-
……すごい唐突ワンね。
-
私は高校時代、バスケットボールをやっていたのです。「運動神経を活かせる仕事」と考えたときに、父としては自分が好きな「ボートレースのレーサー」という発想になったのかもしれません(笑)。
高校時代は、強豪校でバスケットボールに熱中していた平山選手
-
でも、その一言がすべての始まりなんですもんね。人生わからないものですね。
-
はい。その後、地元・香川県のボートレース場「ボートレースまるがめ」を父と訪れて、そこで生のレースを初めて見たんです。
-
ふむふむ。
-
そのときに、「ビビビ!」と来たんです!
-
ビビビ……?
-
生の迫力に感動して、「私もやりたい! ボートに乗りたい!」って、気持ちが一気にふくらんで、そのままボートレーサーは私のユメになりました。
-
わかるわ。あの、すっぱさがクセになるのよね……って、ちがーう! 夢!
-
なんだ、そっちワンか!
-
はい、ドリームの方です(笑)。
-
つまり、出会った瞬間、ボートレースに恋に落ちた、というわけワンね。
-
ですね。
-
……びす太、いま「うまいこと言った」と思ったでしょ?
-
お、お、思ってないワン……。
-
ハハハ。もともとレースゲームが好きでしたし、ボートレーサーになれば、いつもあの“ワクワク”を体感できると思ったところもありますね。
平山選手が優勝した女子ボートレーサーの頂点を決定する2020年レディースチャンピオンのレース
-
で、養成所の試験に受かって、実際に初めてボートに乗ったときは、どんな気持ちだったワンか?
-
実際に乗ってみると、想像以上に水面が近くて驚きました!手を伸ばせば、水がある。それくらい近いんです。目線のすぐ横に水面があって、まるで自分が水面と一体化したような、すごく不思議な感覚になりました。
-
ふむふむ
-
ちなみに、ボートにはブレーキがなく、アクセルとハンドルだけで操作するんです。もしかしたら怖い、と感じる方もいるかもしれませんが、私はむしろ“ワクワク”していました。
-
走り出したら止まらない……。
-
そうですね(笑)。ですから、クルマのドリフトはサイドブレーキを利用することが多いですが、ボートのターンは体重移動でするんです。
-
スピードを殺さず、そのまま曲がるわけワンね!
-
はい。しかもクルマと違って、不安定な水上でターンしますから、コントロールするのは、非常に難しいんです。
-
クルマだって悪路は走りづらいのに、水面なんて、まっすぐ走るのも大変そうです。
-
そうですね。見た目以上に操作は難しいと思います。
-
水面をクールに駆け抜ける平山選手。想像するだけで……、
-
ありがとうございます(笑)。
-
デビューした年に、女子レーサー史上初の最優秀新人賞を獲得していますよね。
-
はい。当時はとにかく「いちばん」じゃないと意味がないと思っていて、必死でした。ボートに乗る時間と、気持ちだけでは絶対に負けない。そんな風に考えて日々を過ごしていました。
-
ものすごい負けず嫌いワンね。
-
そうかもしれないです(笑)。
-
ちなみに、目標に向かって、計画的に進めるタイプですか?
-
子どもの頃、夏休みの宿題は、いつも最後の最後、ギリギリになってがんばるタイプだったので、そうではないかもしれません(苦笑)。
-
しっかりしている印象なので、意外です。
-
奇遇ですね(笑)。
-
平山選手、気が合うかもしれないワンね。どうワン、びす太を飼ってみないかワン?
-
それは大丈夫です(笑)。
-
食事やトレーニングはどうされてるんですか?
-
食事は普通には食べるんですが、暴飲暴食しないようにしています。トレーニングは、体幹を鍛えるほか、姿勢改善を目的としたストレッチなどを定期的に行なっています。
-
特にどこを鍛えているとか、あるワンか?
-
下半身ですね。モーターボートは、重心が後ろにある方が……、あっ!
-
ど、どうしたワン?
-
いや、子どもが来て……。
-
せっかくだから、質問しちゃいますね。ママのどこが好きですか?
-
んーとね、ボートに乗ってるところー!
-
ボートレーサーのママが好きなんだね。
-
そう! じゃ、またねー!
-
行っちゃったワン……。
-
すみません(笑)。
-
家族からも応援されてるんですね。
-
はい、だからヘルメットにも、家族の名前を入れてるんです。
-
平山選手はいつも、家族と一緒に水上を走ってるんですね。
-
気持ちはそうですね。
-
相談があるワン。
-
なんです?
-
そこに、びす太の名前も加えてほしいワン!
-
家族じゃないからダメです(笑)。