イヌタビューはじめます!ボートレーサーにわんちゃんがリモート取材!?香川素子選手後編

前回の振り返り

香川素子選手にイヌタビューをしている、
トイプードルのプリンと、
パピヨンのびす太

プリン びす太

話が横道にそれたりもしましたが、
香川選手の、レーサーを目指したきっかけなどを
聞くことが出来ました!

さて、今回は、
母親とレーサーの両立などについて、
切り込んでいくようです!

2匹は無事にイヌタビューを
終えることができるでしょうか。

わんダフル!子どもができたら、冷静に周りを見られるようになった

お子さんが生まれたことで変わったことはありますか?

子どもがいるから、という余裕はできました。

心の余裕ってことかワン?

そうですね。ボートレーサーは、誰もが毎試合「勝ちたい!」という強い思いを持ってレースに臨んでいます。だから自然とレースは白熱しますし、自分の思い通りのレース展開にならない日だってある。結果、負けたらむちゃくちゃ悔しいし、落ち込むわけですよ。

うんうん。

そんな日も、「帰ったら、大好きな子どもに会える」。そう思ったら、気分が楽になって、暗い気持ちを引きずらなくなりました。

幼いころの颯太君を抱っこする香川選手

わかるワン! びす太も辛いとき、「もうちょっとでご主人様に会える」と思ったら、がんばれるワンよ。

もう! びす太のことはいいから、香川選手の話が聞きたいの。

いえいえ、私もびす太くんと一緒です。「大好きな存在」ができると、人はがんばれますよね。

えっへん! じゃあ、レースに臨む姿勢にも変化はあったワンか?

すごい冷静に、周りを見ることができるようになった気がします。子どもが生まれる前は、「とにかく全速力で走ればいい」と思ってたんですけど、それじゃ勝てない。

速いだけじゃダメなんですか?

はい。ボートレースは、最短距離で第1ターンマーク(折り返し地点)に進入できる1号艇から、いちばんアウトコースを走る6号艇まであり、自分のスタートポジションを意識した戦略、そして風を読むことが重要なんです。

カゼヲヨム……?

うーん、そうなんですけど、風車は使わないですね(笑)。

レースでは、自然も味方につけなきゃいけないのね。

はい。私は子どもを産んだ後の方が、落ち着いて状況を捉えて、都度適切な判断をしながら、レースを運べるようになりました。

風を読み、相手の動きも読みつつ、ターンマークで冷静にターンをする香川選手

まさに、母は強し。子どもが生まれたことで、レーサーとしてもレベルアップできたんですね。

そうですね。

でも、育児と仕事の両立は大変そうワン。

やっぱり、周りのサポートがあったからできたことですよね。ボートレーサーって、レースに出るとなると、1週間も家を空けるので、サポートは不可欠でした。

颯太くんは寂しがらなかったですか?

運動会に行けないとかはあったんですけど、「寂しい」とかは言わなかったですね。子どもなりに、私の仕事を理解してくれていたんだと思います。

偉いなー。びす太、もし1週間もご主人様に会えなかったら、泣いちゃうワン……。

颯太も泣きたい気持ちはあったと思うんですけど、一緒にがんばってくれたんですよね。

わかったワン。きっと日々がんばるその背中を見て、颯太くんもレーサーに憧れたんだワンね!

うんうん。颯太くんが「レーサーになりたい」と知ったときは、うれしかったんじゃないですか?

第一声、「向いてないよ」って、言いました(笑)。

優しいんですよ、性格が。高校生のときも向いている職業判定で「保育士さん」って出るような子でしたから。

だけど選んだ職業は、ボートレーサー。人生はわからないワンね。

そうですね。ただ、彼にとって、小さい頃からボートレースという存在が近くにあったことはたしかなので、自然と「やりたい」という気持ちが芽生えたのかもしれないですね。

ボートレーサー養成所の入所式にて。

いまでは、親子レーサーとしても注目されていますよね。

親子レーサー自体は、それなりにいるんですよ。ただ、「母と息子」の親子レーサーは、ボートレース界では初。それで注目してもらっています。

おっ、びす太もわんこ界初のインタビュー犬として、注目を浴びまくってるワン。

初はびす太じゃなくて、私でしょ!

(笑)たしかに! 犬に取材されるなんて初めての経験ですよ。

先輩として、颯太選手にアドバイスすることもあるの?

ありますね。「あそこ、なんであんなスピード出したん?」とか、言います(笑)。

ズバっと言うワンね……。颯太選手は正直、イラっとしていると思うワンよ!

はははは。普通なら、「うっせーな」とか思うかもしれないですけど、素直に聞いてくれますね。ほら、優しいから(笑)。それにたぶん、いまはまだ、私の方が上手いですし(笑)。

母としてもレーサーとしても、ちゃんと尊敬されてるワンね。仲もよさそうワン。

いまも近くに住んでますし、仲はいいと思います。ちなみに去年、颯太の20歳の誕生日は、有馬温泉で一緒にお祝いしました。

颯太選手を囲み、みんなで食事会

温泉、楽しそう! びす太も入りたいワン!

香川選手にとって、息子さんはどういう存在なんですか?

心配しかしてないですよ。ちゃんとレーサーとして、ステップアップしていけるのかなとか、いろいろ思いますよね。親ですから。

ちなみに、颯太選手も含めて、「負けたくない!」と思うレーサーはいるワンか?

颯太についてはむしろ、早く追い越してほしいと思ってます。「負けたくない!」で言うと……。

うんうん。

いまはそんな人いないですけど、昔は女子レーサーに対して、敵対心剥き出しの方もいたんですよね。そんな人には「絶対負けん!」と当時は思ってました(笑)。

そう考えると、時代は変わりましたよね。近年の女子レーサー人気もあって、ボートレースを知ってくれる機会が増えて、むしろ「ありがとう」と感謝されることもあるくらいですから。

ふむふむ...レースを通じて、 息子に技術を伝えたい

今後の目標や夢を教えてほしいワン!

まだ颯太と一緒に走ったことがないので、いつか実現したいですね。ただ、それは思い出作りというよりも、「“先輩レーサーとして”教えたいこと」があるからです。

教えたいこと?

はい。ボートレースにはボートのプロペラの調整とか、なかなか口だけでは伝えられない技術があります。一緒に走る機会があれば、それを教えてあげられるなと思うんです。まあ、レースは私が勝つと思うんですけど……(笑)。

母と息子でいっしょに訓練をしている様子。

強いママ! カッコいいワン!

最後に「イヌタビュー」読者の方にメッセージをお願いします!

いまはイケメンも多いし、かわいい女子レーサーも多い。まずは好きなアイドルを探すように、推しレーサーを見つけることから始めると、ボートレースに入りやすいと思います。

……イケメンレーサー!

……かわいい女子レーサー!

(笑)。そして全国のお母さん! 実はボートレース場には、子どもが楽しめる遊具がたくさんあるんです!ショッピングモールのキッズスペースに遊びに行くような感覚で、ぜひ親子で遊びに来てもらえたらうれしいです。そのとき、もし私が出走していたら、応援してください。全力で走ります!

編集イヌ後記

あー、楽しかった! 香川選手、素敵な人だったね!

深く同意ワン。びす太、あの人の家の子になりたいと思ったもん。

でも、それは無理。忘れたの? 香川選手は猫派なんだよねー。

ママとしてもレーサーとしても、カッコよく生きる、香川選手に大いに感動した、プリンとびす太でした。