- ユウ
- てか、ひとついいっすか?
- オレンジ
- なんだにゃ?
- ユウ
- そもそも自分、水が苦手なんで、この指令、降りていいっすか?
- たわし
- 部長、こいつにネコパンチお見舞いしていいですか・・・?
- オレンジ
- やめにゃさい、たわしくん! ユウくん、うちの会社はいま猫手不足でチームは4人しかいないにゃ。頼むにゃ。
- ユウ
- えー、でも・・・。ボートレース場って、水辺のテーマパークって言われてるみたいじゃないっすか。自分、水はちょっと、アレなんすよ。だから乗り気しないっていうか。やる気出ないっていうか・・・。
- たわし
- ジャジャン。ここで問題です。
- ユウ
- え、なんで?
- たわし
- 「水辺のテーマパーク」であるボートレース場ですが、全国に何ヵ所あるでしょうか?
- ユウ
- えっと・・・、10ヵ所くらい?
- たわし
- ブッブー。正解は、24ヵ所でした! ちなみに一番北にあるのが群馬県にあるボートレース桐生で、一番南にあるのが長崎県のボートレース大村だ。
- ユウ
- えー、そんなにあるんすね!
- たわし
- そう! しかも、24ヵ所のボートレース場ではな、レースはもちろんのこと、その土地ならではのイベントや、グルメなんかも満喫できるんだぞ。
- ユウ
- グルメ!!(水辺だからサカナとか食べられるのかな・・・? きっと、うまいんだろうな〜)
- たわし
- しかも! レース場それぞれの水面には特徴があってだな、たとえば、ボートレース多摩川の水面は「日本一の静水面」という異名があってだな、風の影響を受けにくいんだ。
- ユウ
- (まぐろ、ぶり、たい、おサカナ・・・)
- たわし
- さらに! そもそもボートレース場は、なんとワンコイン! たったの100円で1日中楽しめるという、素晴ら・・・。おい、聞いてるか?
- ユウ
- え? あっ、すんません。全然聞いてませんでした!
- もみじ
- んー、困ったわね。いったん、整理しますね。
- オレンジ
- 頼むにゃ。
- もみじ
- ユウくんは、水が得意じゃない。いいアイデアを生み出すためにも、まずはそれを解決するのが先決かもしれません。
- オレンジ
- そうだにゃ。
- たわし
- 部長、ここは「習うより慣れろ」作戦でいかがでしょう?
- オレンジ
- ?
- たわし
- ユウ、この土鍋に入るんだ。
- ユウ
- え、あ、はい。こうっすか?
- たわし
- さあ部長、ここに水を入れちゃってください!
- ユウ
- 駄目です駄目です!
- たわし
- まずは慣れです。さあ、ひと思いにザバーっと!
- オレンジ
- 無理にゃ。それじゃ、パワハラになるにゃ!
- もみじ
- そうですよ! 嫌がってるじゃないですか! 最低です!
- オレンジ
- 企画が全然思いつかないにゃ・・・
- たわし
- と、とにかく、仕事なんですから、イノベーションを起こさないと!
- オレンジ
- いや、そうなんだけどにゃ。
- ユウ
- あのー、とりえあえず、キャットフード食っていいっすか?
- たわし
- ふざけてんのか! こっちは真剣なんだよ!
- ユウ
- 僕だって、真剣にお腹ペコペコなんすよ!
- たわし
- だいたいユウはなー! そういうマインドをドラスティックにリバイズしないとチームにハレーションを起こすんだよ!
- ユウ
- はぁ!? 何言ってるのか、わかんないっすよ! だいたいね、たわし先輩は無駄に英語使いすぎなんすよ!
- たわし
- それは、たわしのデフォルトなんだよ!
- オレンジ
- あー、もう! ねこじゃらしあげるから、ふたりとも落ち着くにゃ!
- オレンジ
- ふぅ。何とか落ち着いたにゃ。
- たわし
- ユウ
- ・・・すみません。仲直りの握手をしましょう。
次回、ついに提案する
企画が決まる!?
オレンジくんとたわしくんともみじちゃんとユウくんの写真撮影や動画撮影においては、
動物撮影の専門家の協力のもと、猫たちの安全や健康に十分に配慮して撮影しました。
オレンジくん、たわしくん、もみじちゃん、ユウくん、お疲れさまでした&ありがとうございました。