- MC 永島 知洋
- 日々、自分を磨き続けるボートレーサーたち。
普段はストイックな彼らの“素顔”を、ボートレース芸人 永島知洋さんが探ります!
今回は「ボートレーサー×筋トレ」をテーマに、筋肉自慢の3人が登場。
彼らの深い(?)“こだわり”とは?
技術を教わるのは、
トレーニングの“おまけ”!?
- 永島 知洋
-
今回のテーマは「筋トレ」ということなんですけども、みなさんはお互いが“筋トレバカ”だということは、知ってましたか?
- 丸野 一樹
-
知ってまーす(笑)。
- 下條 雄太郎
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僕も周りから聞いて知ってました。
- 澤田 尚也
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僕は丸野さんと一緒に、同じジムで同じトレーニングをしてるんです。だから丸野さんが真剣にトレーニングしている姿はいつも見ています。
- 丸野 一樹
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僕と澤田は、家が近いんです。それで誘ったのがきっかけですね。
- 澤田 尚也
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僕は週に2、3回トレーニングしてるんですけど、丸野さんはほぼ毎日です。丸野さんには、本当に可愛がってもらっていて、トレーニングのついでに、ボートのターンも教えてもらったりしてます。
- 永島 知洋
-
ついでに?(笑)。
- 澤田 尚也
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ついでじゃないですね、一緒に、です(笑)。
- 丸野 一樹
-
僕は高校生くらいの時から、いまのジムでトレーニングしてたんですよ。当時は野球をやっていて、体重が72kgくらいありました。そこからボートレーサーになるために、2ヶ月で17kg減量しました。
- 永島 知洋
-
すげー! 全部トレーニングで?
- 丸野 一樹
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トレーニングと食事ですね。でも、体重を落としたら、筋力も落ちちゃって、ボートレーサー養成所の試験も不合格。そこから身体を鍛え直して、2回目の試験で合格しました。
- 永島 知洋
-
以来、ずっとトレーニングしてるんすか?
- 丸野 一樹
-
軽めにはやってたんですけど、2年前くらいから本格的にやり始めたんです。このままでは、レーサーとして上にいけないんじゃないかと思って。トレーナーさんと相談しながら、体幹を鍛えるためのメニューなどを、試行錯誤しながらやっています。
- 永島 知洋
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へー。下條さんは元々、柔道部ですよね。
- 下條 雄太郎
-
そうです。だから腕の筋肉は、そのときの名残で、今も結構あります。30歳になる前に、ここから体力が落ちていくだろうと思って、本格的にトレーニングを始めました。
体幹は、『SASUKE』に
出るためにも重要
- 永島 知洋
-
年齢も理由のひとつやと思いますけど、筋トレには、「違う目的」もありますよね?
- 下條 雄太郎
-
いや、トレーニング始めたけど、モチベーションがなかなか上がらなかったので、『SASUKE』に出ようと思っただけです。
- 永島 知洋
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『SASUKE』に出ようって、なんなん?(笑)。ボートレーサーで唯一ですよ、『SASUKE』出た人。
- 下條 雄太郎
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出る前は、むちゃくちゃ鍛えました。一般オーディションに応募して、面接も受けました。
- 澤田 尚也
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見てました! すごいカッコいい紹介VTRでしたよね!
- 永島 知洋
-
なのに、すぐ落ちてたやん!
- 下條 雄太郎
-
すぐではないですよ!
- 永島 知洋
-
いや、あれは“すぐ”の部類ですよ(笑)。で、悔しくてトレーニング増やしたとかあるんですか?
- 下條 雄太郎
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体重が増えると、レースで不利になるので、無駄な筋肉はなるべく付けないようしています。
- 永島 知洋
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やっぱりボートレーサーに必要なのは、体幹?
- 下條 雄太郎
-
そうですね。『SASUKE』の攻略にも、体幹は重要だと思うんで。
- 永島 知洋
-
結局『SASUKE』意識してるやん!(笑)。
開幕!筋肉自慢大会!
- 永島 知洋
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みなさん、自慢したい筋肉あるんでしょ?
- 澤田 尚也
-
上半身ですね。
- 永島 知洋
-
え? 下條さん、ボートレーサーに上半身の筋肉っているんすか?
- 下條 雄太郎
-
んー、いらないっすけど、付けたいっすよね。
- 永島 知洋
-
それ、見た目の問題でしょ(笑)。
- 下條 雄太郎
-
そうです(笑)。
- 澤田 尚也
-
お風呂とか、レーサー同士で入るんですけど、「俺の方があるな」みたいな自己満に浸りたい気持ちもあります。
- 下條 雄太郎
-
わかる。「お前、ムキムキやな」って言われるとうれしい(笑)。
- 丸野 一樹
-
僕も最近、人生で初めて腹筋が割れてきて、「お前、腹筋割れてるじゃん」と言われると、うれしくなりますね。
- 永島 知洋
-
あほや(笑)。じゃあ、澤田くんの自慢の筋肉見せてよ。
- 澤田 尚也
-
脱いでもいいですか?……この、無駄のない三頭筋は自慢です。
- 永島 知洋
-
すげーな、それ! 下條さんは、どうっすか?
- 下條 雄太郎
-
僕も脱いでいいですか?
- 永島 知洋
-
脱ぐんかい!
- 澤田 尚也
-
わー、すごいっすね! ずっと見てられるっす。
- 下條 雄太郎
-
腕の筋肉は、ボートを引きつけるんで必要なんですけど、胸筋は本当はいらない筋肉(苦笑)。でも、付けたいじゃないっすか。
- 永島 知洋
-
なんなん(笑)。ふたりの筋肉、丸野さんから見て、どうですか?
- 丸野 一樹
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見ただけじゃわからないですよ。大事なのは、「動ける筋肉」ですから。
- 永島 知洋
-
見せてくださいよ、丸野さんの“動ける筋肉”。わー、引き締まってるやん!
- 丸野 一樹
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これが初めて割れた腹筋。ここの、前鋸筋(ぜんきょきん)がお気に入りです。
- 永島 知洋
-
すげーすげー!
滋賀と長崎、
奇跡のコラボレーション
- 下條 雄太郎
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丸野くんの身体は引き締まってますね。無駄がない。『SASUKE』にも出れると思う。
- 永島 知洋
-
また『SASUKE』(笑)。下條さんのジム、『SASUKE』攻略のための設備もあるんですよね? やって見せてくださいよ。
- 下條 雄太郎
-
いいですよ。
- 澤田 尚也
-
うわ、すげえ!
- 永島 知洋
-
ほら、結局この人『SASUKE』のことしか考えてへんねん(笑)。
- 丸野 一樹
-
僕も、トレーニングで、うんていはやりますよ。
- 永島 知洋
-
ん? なんで丸野さんまで、うんてい始めるの(笑)。
- 下條 雄太郎
-
あ、ほんとだ。
- 永島 知洋
-
え、澤田くんもそこ張り合うの? 自由やな!(笑)。
- 永島 知洋
-
ちなみに下半身のトレーニングは?
- 下條 雄太郎
-
しますよ。たとえば、これ(体幹も鍛えられる重り)を持って、スクワットしたり。
- 澤田 尚也
-
あ、それ、僕も持ってますよ。
- 丸野 一樹
-
板の上に乗ってやると、バランス感覚もより鍛えられますよね。
- 下條 雄太郎
-
こういうのですよね?
- 丸野 一樹
-
そうですそうです。
- 澤田 尚也
-
ここにも、似たようなのありますよ! 一緒にやりますね。
- 永島 知洋
-
おーすごい! 滋賀と長崎、奇跡のコラボレーションや!(笑)。
Amazonは、
筋トレの強い味方
- 永島 知洋
-
筋トレの勉強って、どうやってするんですか?
- 下條 雄太郎
-
いまは便利な世の中で、Amazonでポチポチすると、すぐ届くんですよ。この本とか。
- 丸野 一樹
-
あ、僕もそのシリーズ持ってますよ!
- 永島 知洋
-
一緒やん。同じ本、持ってるやん!(笑)。
- 下條 雄太郎
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ボートレーサーは、動体視力も鍛えなきゃいけないので、僕はこういうトレーニングもやってます。
- 永島 知洋
-
何それ!
- 澤田 尚也
-
わー、いいな。それ、どこで売ってるんですか?
- 下條 雄太郎
-
Amazon、Amazon。
- 永島 知洋
-
Amazon、すごい推すやん!(笑)。ところでみなさん、筋トレは、成績にもちゃんとつながってるんですか?
- 丸野 一樹
-
はい。僕は、去年の2月くらいから本格的にトレーニングを始めたんですけど、それまでの成績が通算優勝2回だったんですよ。でもトレーニング以降は、G1で2回優勝、合計11回しています。ターンが変わった実感があります。トレーニングで、レーサー人生変わりました。
- 下條 雄太郎
-
僕も成績は上がってますよ。体幹が安定していれば、無理なターンでも融通が利きますし。あとやっぱり、筋トレしてるとモチベーションが上がるんですよ。目に見えて、身体も変わってくし。
- 澤田 尚也
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僕も今年の春からトレーニングを始めて、ちょっとずつ結果に結びついてきている感覚はあります。
- 丸野 一樹
-
澤田はまだ21歳。若いのに、これだけ真面目にトレーニングしてるのは、絶対いいこと。
- 下條 雄太郎
-
若い時の方が筋肉も付きやすいし、自分の身体を知ることで、メンテナンスもできるようになりますからね。ちなみに、レースのスタートは動体視力が重要なんで、これで鍛えるのがおすすめです。
- 永島 知洋
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また出た(笑)。もう、プレゼントしてあげなさいよ!
- 下條 雄太郎
-
いや、僕が送るよりAmazonの方が早いんで(笑)。
ボートレース場でしか
味わえない「生の醍醐味」
- 永島 知洋
-
ボートレースで勝つために、みなさん筋トレをしているわけですけど、ボートレースの魅力って、どんなところだと思いますか?
- 澤田 尚也
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全員、必ず養成所を経由してプロになるので、ボートレーサーとしてのスタートラインは、みんな一緒なんです。その後、トレーニングするもしないも個人の自由。自分の行動次第で、結果が変わる。努力次第で1億稼げるレーサーになれるかもしれないというのは、すごく夢がある世界だなと思います。
- 丸野 一樹
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僕は初めてボートレースを見た時のことを、今でもよく覚えているんです。特に、6艇が同時にターンする姿は本当にカッコよくて、その憧れから、ボートレーサーになりました。だから多くの方に、生でボートレースを見てほしいなと思います。
- 下條 雄太郎
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迫力って、ボートレースの魅力のひとつのですよね。レース場でしか聞くことができない、エンジン音や水しぶきの音とともに、激しいデッドヒートが目の前で繰り広げられる。“生の醍醐味”がそこにありますし、レース場に足を運んでもらえると、楽しさを体感してもらえると思います。
- 永島 知洋
-
たしかにそうですよね。レース場でないと味わえない感動ってありますよね。
- 下條 雄太郎
-
ですね。
- 永島 知洋
-
で、レース場でも筋トレしてるわけ?
- 下條 雄太郎
-
はい。ぶら下がれるところ見つけると、すぐ懸垂しちゃいます(笑)。
- 丸野 一樹
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すごいわかるっす。この前もレース場で、澤田と一緒にやりました。
- 澤田 尚也
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ありましたね。急に呼び出されたので、怒られるのかと思ったら、「ぶら下がってみろ!」って言われて、びっくりしました(笑)。
- 永島 知洋
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どこでもトレーニングしてるやん(笑)。これ読んでいる方の中には、「ボートレース未経験」の方もいると思うんですよ。それぞれメッセージをお願いしてもいいですか?
- 澤田 尚也
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実物見ると、マジで心臓震えます。ぜひ一度、生で見てみてください!
- 丸野 一樹
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ボートレースは生で見ると、すごく迫力ありますし、楽しい時間を過ごせるはずです! グラッツェ!
- 下條 雄太郎
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ヘルメットを被ってレースしてるので、顔も筋肉も見えませんが、ぜひ想像しながら見てほしいなと思います。きっと楽しい時間が過ごせると思いますので、ぜひ一度、レース場に足を運んでみてください!
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下條 雄太郎
(しもじょう・ゆうたろう)1986年、長崎県生まれ。長崎支部。2005年デビュー(96期)。筋トレ歴4年。テレビ番組『SASUKE』の大ファンで、ボートレーサーとしてはもちろん、『SASUKE』でも活躍できる肉体を目指している。
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丸野 一樹(まるの・かずき)
1991年、京都府生まれ。滋賀支部。2011年デビュー(109期)。筋トレ歴13年。2年前から本格的にトレーニングを開始し、最近「腹筋が割れてきた」ことが自慢で、腹筋を褒められるとテンションが上がる。
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澤田 尚也(さわだ・なおや)
1999年、京都府生まれ。滋賀支部。2017年デビュー(121期)。筋トレ歴半年。今年の4月からトレーニングを始め、最近は、徐々に引き締まっていく自分の肉体を鏡で確認するのが日課。憧れの肉体は、丸野一樹選手。
ボートレース芸人
永島 知洋