- MC 永島 知洋
- 日々、自分を磨き続けるボートレーサーたち。
普段はストイックな彼らの“素顔”を、ボートレース芸人 永島知洋さんが探ります!
今回は「ボートレーサー×キャンプ」をテーマに、3人の“キャンパー”が集結。
彼らの、深い(!?)“こだわり”とは?
好きが興じて生まれた、
私有キャンプ場
「ゴリランド」
- 永島 知洋
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今回は「キャンプ大好き」なみなさんにお集まりいただきました! まずは自己紹介をお願いします!
- 茅原 悠紀
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どうも!岡山支部のキャンパーです!
- 永島 知洋
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いや、名前言ってくださいよ(笑)。
- 茅原 悠紀
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あ、すみません。茅原悠紀です。よろしくお願いします!
- 菊地 孝平
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自然を愛するボートレーサー、菊地孝平です。よろしくお願いします。
- 横澤 剛治
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静岡支部。横澤剛治です! よろしくお願いします!
- 永島 知洋
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やっぱこの中だと、横澤さんがリーダーじゃないですか。
- 横澤 剛治
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なんでよ?
- 永島 知洋
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だって自分で作ったキャンプ村があるじゃないですか。ほら、名前なんでしたっけ……?
- 横澤 剛治
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あ、ゴリランド? いやいや、勝手に周りがそう呼んでるだけだから!(笑)
- 菊地 孝平
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ちなみに、よっくん(横澤選手)に「隣の草むら空いてるから買えば」って言われて、おれもいま、ゴリランドの横でキャンプ場を作ってるんだよ。
- 永島 知洋
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え、そうなんすか!
- 横澤 剛治
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菊ちゃん(菊地選手)、開拓のために油圧ショベルの資格まで取ったからね(笑)。
- 永島 知洋
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すごいっすね!
キャンパーはみな、
最終的に山を買う!?
- 永島 知洋
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茅原さんも、自分の山、持ってるんでしょ?
- 茅原 悠紀
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そうっすね。てか、キャンパーは山買うの基本すから。最終的に山を買うんすよ、それがキャンパーという生き方なんすよ。
- 永島 知洋
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いや、買う買わないは個人の自由やろ!(笑)
- 茅原 悠紀
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ちなみに自分、昨日も山で、道作ってました。
- 横澤 剛治
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いいねー(笑)。
- 茅原 悠紀
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YouTubeとかで知識を学んで、山を開拓する。それが楽しいんすよ!
- 横澤 剛治
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補足するとね。ボートレーサーでキャンプ好きは、たくさんいる。じゃあ、誰がいちばんヤバいかって、かやぴー(茅原)だからね。
- 永島 知洋
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え、彼が頂点すか?
- 菊地 孝平
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だね。かやは、ヤバい。バイタリティがすごい。
- 茅原 悠紀
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でもやっぱ、ゴリランドは参考にさせてもらってますよ、いろいろと(笑)。
- 横澤 剛治
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だからゴリランド言うなって!(笑)
思わず手が止まった、
キャンプ中の
「恐怖体験」
- 永島 知洋
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バイタリティすごい茅原さん。危険な目に遭ったことって、あります?
- 茅原 悠紀
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んー、クマに会った、とかですかね。
- 永島 知洋
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え、クマ?
- 茅原 悠紀
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はい。北海道に渓流釣り行くんですけど、ひとりで行くと、だいたい会いますね。漁場が一緒なんで。
- 永島 知洋
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どうすんの?
- 茅原 悠紀
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何もできないっす。びっくりして、ルアー投げる手が止まるっす。「あっ……」ってなります(笑)。
- 永島 知洋
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すごい光景やな……。
- 茅原 悠紀
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ええ。あっちもびっくりしてますからね、大抵(笑)
愛用品は、
自分と同い年の
「バースデーランタン」
- 永島 知洋
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ちなみに、キャンプする際のマストアイテムってあります?
- 横澤 剛治
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これかな、シェラカップ(金属のカップ)。コップだから、料理には絶対使うし、いろいろな種類のものをコレクションしてる。
- 菊地 孝平
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ランタンかな。マストではないかもしれないけど、こだわり。おれの生まれ年のランタン。製造年月が入ってるのよ、これ。ほかにも、子どもの誕生年のランタンも持ってるし。
- 横澤 剛治
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バースデーランタンを集めるのは、楽しいよね。おれも自分のバースデーランタン持ってるよ。誕生年だけじゃなくて、誕生月も合ってるやつ。1977年7月。スリーセブン。これを18年探し求めてたのよ。
- 永島 知洋
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お高いんでしょうね。
- 横澤 剛治
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うん、8万円以上した。
- 永島 知洋
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高っ!
- 横澤 剛治
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それだけ希少性があるってことなのよ! 大変だったんだから、探すの!
過酷なキャンプ体験が、
ボートレーサーとしての
自分を強くする!?
- 永島 知洋
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あまり共通点が見当たらない「キャンプ」と「ボートレース」ですけど、つながりってありますか?
- 茅原 悠紀
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キャンプって、暑いのが当たり前だし、寒いのも当たり前。ボートレース場の宿舎の環境って、実はまちまちで、布団が合わなくて寝づらいって人もよくいるんすよ。でも、自分はキャンパーだから大丈夫なんすよ。キャンプだと、水もないし、エアコンもない。常に過酷な環境に身を置いているので、何とも思わない。これは、ほかのレーサーよりも絶対有利だと思うんすよね。キャンパーは、どこでも寝れますから。
- 菊地 孝平
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わかる! ちょっとくらい寝心地が悪くても、強がっちゃうよね。「おれ、キャンパーだし」って(笑)。
- 永島 知洋
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ちなみに、キャンプにはない「ボートレース」の魅力って、何だと思います?
- 菊地 孝平
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まるで逆の存在だよね。キャンプは自然との対話だから原始的。ボートレースはモータースポーツだから現代的。キャンプは調和を重んじるけど、ボートレースは勝負だから、勝ち負けがすべて。おれらも、キャンプ場では和を大切にして、仲良くしてるけど、レース場では真剣勝負を繰り広げる。そのギャップが面白いんじゃないかな。
- 茅原 悠紀
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自分もまったく同意見すね。水上では、いつだって、相手が誰だろうと「本気」ですから。
水上ではガチンコな
僕らを見てほしい
- 永島 知洋
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これ読んでいる方の中には、「ボートレース未経験」の方もいると思うんですよ。それぞれメッセージをお願いしてもいいですか?
- 茅原 悠紀
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ふたりとも優しいですし、プライベートは仲良しです。でも、水上では先輩後輩関係なく、ガチンコで戦う僕らを見てください!
- 菊地 孝平
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ボートレーサーって、みんな仲がいい。なのに、レースでは真剣。ヘルメットを被った瞬間、みんな変わる。この記事を見てくれた人たちは、レースでは、ヘルメットで僕らの表情は見えないと思うんですけど、その姿を想像する楽しさがあると思うんですよね。ぜひ応援してもらえたらうれしいですね。
- 横澤 剛治
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レース期間って、レーサーは身も心も捧げるんです。だからキャンプのようなリラックスタイムが必要なんですよね。でも、プライベートでどんなにふざけていても、仕事には真面目です。ぜひボートレース場で、熱い戦いを目撃してください!
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横澤 剛治(よこざわ・こうじ)
1977年、静岡県生まれ。静岡支部。1998年デビュー(82期)。キャンプ歴18年。キャンプ好きが興じて、自前のキャンプ場(通称・ゴリランド)を作ったことから、親しい仲間からは「ボスゴリラ」の愛称で親しまれている。
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菊地 孝平(きくち・こうへい)
1978年、岩手県生まれ。静岡支部。1998年デビュー(82期)。キャンプ歴15年。「気付いたらキャンプをやっていた」と語るほどのキャンプ好きであり、キャンプはもはや、自身の人生の一部となっている。
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茅原 悠紀(かやはら・ゆうき)
1987年、岡山県生まれ。岡山支部。2006年デビュー(99期)。キャンプ歴16年。高校生から山に入り、渓流釣りを楽しむ延長で、キャンプにハマる。あふれるキャンプ愛を抑えきれず、自分名義の山も所有している。
ボートレース芸人
永島 知洋