- MC 永島 知洋
- 日々、自分を磨き続けるボートレーサーたち。
普段はストイックな彼らの“素顔”を、ボートレース芸人 永島知洋さんが探ります!
今回は「ボートレーサー×バイク」をテーマに、3人の“バイク好き”が集結。
彼らの、深い(!?)“こだわり”とは?
もはやヘンタイの領域。
乗るのも好きだけど、
修理が好き
- 永島 知洋
-
本日は、バイク好きボートレーサーの方々にお集まりいただきました! てか、柳沢選手と、岩瀬選手がいるのはガレージですよね? すげー!
- 桑原 悠
-
え、僕だけリビングなんですけど……。
- 永島 知洋
-
(笑)。柳沢選手と岩瀬選手は、同じ愛知支部。普段から交流があると思うんですけど、柳沢選手から見た、岩瀬選手の“バイク愛”はどんな感じすか?
- 柳沢 一
-
もうね、病気ですよ。すごい。
- 永島 知洋
-
趣味を通り越して、ヘンタイの域?
- 柳沢 一
-
そうですね。
- 永島 知洋
-
岩瀬選手は、柳沢選手をバイク好きとして、どう見てるんすか?
- 岩瀬 裕亮
-
いやもう、憧れですよ。ガレージもおしゃれですし。僕のは倉庫みたいじゃないですか(苦笑)。
- 永島 知洋
-
岩瀬選手は、ヘンタイ的にバイク好きなんですよね?
- 岩瀬 裕亮
-
まあ、そうですね。乗るのも好きなんですけど、修理が好きなんです。最近はもう、「直しておしまい」みたいなパターンも多いです。
- 永島 知洋
-
へー! 桑原選手も修理するんですか?
- 桑原 悠
-
いや、その、しないっすね……。すみません、僕は乗る専門です……。
- 永島 知洋
-
ぜんぜん大丈夫です、それが普通ですから!(笑)。
ゴミが走れるように
なったら
感動する
- 永島 知洋
-
柳沢選手も、走るより直すほうが好きですか?
- 柳沢 一
-
動かないバイクを、動くようにするのは、楽しいですね。
- 永島 知洋
-
乗りたいから、直すんですか?
- 柳沢 一
-
(直す前は)ゴミだったものが走れるようになる──。感動しません?
- 岩瀬 裕亮
-
めちゃくちゃわかります。
- 永島 知洋
-
え、わかるんすか?(笑)。ちなみに、岩瀬選手がいちばん好きなパーツはどこなんすか?
- 岩瀬 裕亮
-
エンジンですね。
- 柳沢 一
-
やっぱエンジンは面白いですよ。修理していると、そのバイクの歴史がわかるんですけど、これ、伝わります?
- 永島 知洋
-
いえ、まったく(苦笑)。ぽかーんです(笑)。
- 岩瀬 裕亮
-
解体してみたら、使っている部品が純正品じゃないとか、あるわけですよ。そうやって故障の原因がわかったときの独特の喜びがあるんですよね?
- 柳沢 一
-
そうそう。
- 永島 知洋
-
……桑原さん、わかる?
- 桑原 悠
-
いえ……。この域までは、まだ達してないです(苦笑)。
愛車で風を感じたい
- 永島 知洋
-
バイク好きのみなさんが思う、「バイクの魅力」って何ですか?
- 桑原 悠
-
バイクに乗っているときの爽快感。風を受けながら、移り変わる景色を見るダイナミックさ。そこが好きですね。
- 永島 知洋
-
ちなみに、何に乗ってるんですか?
- 桑原 悠
-
「Ducati(ドゥカティ)」です。
- 永島 知洋
-
カッコいい! これは走りたくなるわ! ちなみに岩瀬選手は何に乗ってるんですか?
- 岩瀬 裕亮
-
今日乗ってきたのは、「YAMAHA RZ350」(1981年発売)というバイクです。
- 永島 知洋
-
これは知ってる、旧車ですよね!
- 岩瀬 裕亮
-
そうです。
- 永島 知洋
-
このバイクに乗ってるときの魅力はなんですか?
- 岩瀬 裕亮
-
やっぱ風ですかねー。
- 永島 知洋
-
岩瀬選手も「風」! 柳沢選手が乗ってるバイクは何ですか?
- 柳沢 一
-
「SUZUKI SV650X」ですね。
- 永島 知洋
-
でかっ! これもカッコいいすね。柳沢選手の思う、バイクの魅力も聞いていいすか?
- 柳沢 一
-
うーん、風?
- 永島 知洋
-
みんな「風」!(笑)
- 柳沢 一
-
あとは、場所によって変わる、「体感温度」や「匂い」ですかね。山に行けば、涼しくなったり、森の近くなら木々の香りがしたりとか、環境の変化がダイレクトに身体へ伝わってくる感じは楽しいですね。
バイクは楽器と同じ。
それぞれの「音」がある
- 永島 知洋
-
みなさんは、ツーリングの経験はありますか?
- 岩瀬 裕亮
-
僕とはじめさんは、何回か一緒に行ったことあります。
- 桑原 悠
-
ふたりは愛知支部同士だし、行きやすいですよね。いいなー。
- 永島 知洋
-
長崎まで呼んだらいいんじゃないの?
- 桑原 悠
-
いやむしろ、僕は基本、誘われるのを待ってるんです。呼ばれれば、長崎から愛知までだって行きますよ!
- 永島 知洋
-
え、かなり(900キロほど)離れてますけど!(苦笑)
- 桑原 悠
-
それでも行きますよ!
- 永島 知洋
-
岩瀬選手は、遠出したことはありますか?
- 岩瀬 裕亮
-
僕は、愛知から青森まで(1000キロほど)行ったことがあります。途中から、ランナーズハイじゃないですけど、感覚がマヒしてきて、どこまででも行けるような気持ちになりました。
- 永島 知洋
-
へー。
- 桑原 悠
-
さすがに長時間、ずっと運転してると、身体がしんどくなってきますけど(苦笑)。
- 永島 知洋
-
でしょうね(苦笑)。ちなみにツーリングといえば、みなさんインカム付けてますよね。あれは必須ですか?
- 桑原 悠
-
ですね。
- 永島 知洋
-
何を話すんですか?
- 柳沢 一
-
「景色がきれいだね」とか、「次トイレ行くー?」とかですね。
- 桑原 悠
-
トイレ! わかります。便利っすよね。
- 永島 知洋
-
ツーリングのときも、エンジン音は楽しみたい、とかあります?
- 桑原 悠
-
あります! 音は大事。
- 岩瀬 裕亮
-
楽器と同じで、バイクごとの「音」があるんです。
- 永島 知洋
-
へー。柳沢選手は、どのバイクのエンジン音が好きとか、あるんですか?
- 柳沢 一
-
それぞれに音があって、それぞれ好きですよ。
- 永島 知洋
-
え、むっちゃカッコいい!
- 岩瀬 裕亮
-
わかります。マシンごとの音があって、これが正解とかはないですからね。
お気に入りの1台で、
フィジカルトレーニング
- 永島 知洋
-
岩瀬選手、背景にバイクたくさん映ってますけど、全部で何台あるんですか?
- 岩瀬 裕亮
-
この前、数えたら、25台ありました。
- 永島 知洋
-
すごっ! 柳沢選手は?
- 柳沢 一
-
僕は10台です。
- 永島 知洋
-
そのなかで、出かけるときに主に乗るのは?
- 柳沢 一
-
……スクーター。
- 永島 知洋
-
なんでよ!?
- 岩瀬 裕亮
-
わかります(笑)。
- 柳沢 一
-
楽なんですよ。
- 永島 知洋
-
じゃあ、お気に入りの1台は?
- 柳沢 一
-
「HONDA XLR80R」(1987年発売)です。
- 永島 知洋
-
え、これ80? 80ccなんですか!
- 柳沢 一
-
はい。自転車みたいに乗れる、ちっちゃいオフロードバイク。どこでも入っていけるのがいいですね。
- 永島 知洋
-
へー。岩瀬選手のお気に入りも教えてくださいよ。
- 岩瀬 裕亮
-
僕は「SUZUKI RM-Z250」(2003年発売)ですね。
- 永島 知洋
-
どこが気に入ってるんですか?
- 岩瀬 裕亮
-
このバイク、乗っているだけで、すごい体力使うんですよ。だからフィジカルトレーニングに最適なんです。全身を使って乗るようなところがあって、トレーニングも兼ねられるところが好きですね。
バイクとボートレースの
共通点は、
エンジンと風
- 永島 知洋
-
「バイク好きあるある」みたいなものって、ありますか?
- 岩瀬 裕亮
-
他のバイクとすれ違うときは、(知らない人とでも)お互いに手を上げて挨拶する、みたいのなのは、あるあるかもしれないですね。
- 柳沢 一
-
ありますね。
- 永島 知洋
-
へー。バイクとボートレースの共通点は、何だと思いますか?
- 桑原 悠
-
エンジン音の気持ちよさですかね。
- 永島 知洋
-
岩瀬選手はどうです?
- 岩瀬 裕亮
-
音とか回転数とか、エンジンは似ている部分もあるかもしれないですね。
- 永島 知洋
-
柳沢選手はどうでしょ?
- 柳沢 一
-
……風?
- 永島 知洋
-
また風かい!(笑)
ボートレースでしか
味わえない、
匂いがある
- 永島 知洋
-
バイク好きのみなさんが思う、ボートレースの魅力って、何ですか?
- 柳沢 一
-
調整したプロペラ(※)が、自分のイメージ通りの動きをしたとき。これは楽しいですね。
※プロペラは、調整によってレースの結果を左右することもあるため、レーサーにとって重要な調整ポイント
- 桑原 悠
-
僕は、水しぶきと音ですかね。あと、水上を駆け抜けている瞬間は、ちょっと「自分カッコいいな」と思います(笑)。
- 岩瀬 裕亮
-
オイルと水の混ざった匂いって、ボートレースでしか味わえない。それがすごく好きなんですよね。あの匂いは、ボートレースだけのもの。ぜひボートレース場で体験してほしいです。
- 永島 知洋
-
いいですね。その流れで、この記事を読んでいる方に、みなさんからメッセージをお願いします。まずは岩瀬選手!
- 岩瀬 裕亮
-
バイク好きのみなさん、ボートレース場でボートレースを見たら、もっとバイクが好きになります! ぜひ、生で見てみてください!
- 永島 知洋
-
ボートレースを見ると、バイクも好きになる。深いなー。続いて桑原選手、お願いします。
- 桑原 悠
-
バイク好きのみなさん、ボートレース場でお待ちしてます! そして手を上げて、バイク好き流の挨拶で応援してもらえたら、とってもうれしいです!
- 永島 知洋
-
気づかんやろ(笑)。では最後、柳沢選手、バシッとお願いします!
- 柳沢 一
-
一緒に風を、感じましょ。
- 岩瀬 裕亮
-
(笑)。
- 永島 知洋
-
はい、決まりました(笑)。
-
柳沢 一(やなぎさわ・はじめ)
1981年、愛知県生まれ。愛知支部。2000年デビュー(86期)。バイクを愛して32年。最近は、乗ることよりも直すことに喜びを見出し、壊れたバイクが動いたときに、大きな感動を覚えている。愛車は「SUZUKI SV650X」。
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桑原 悠(くわはら・ゆう)
1987年、長崎県生まれ。長崎支部。2008年デビュー(102期)。バイク歴19年。バイクは乗る専門。九州をツーリングすることが多く、誘われれば、どこまででも行く。愛車は「Ducati(ドゥカティ)」。
-
岩瀬裕亮(いわせ・ゆうすけ)
1988年、愛知県生まれ。愛知支部。2010年デビュー(106期)。バイクを愛して25年。子供用のオフロードバイクでバイク愛に目覚める。乗るのも直すのも大好きで、現在のバイク所有台数は25台。愛車は「YAMAHA RZ350」。
ボートレース芸人
永島 知洋