推しメンレーサー パワーのルーツ 06 Self Management 自己管理能力 鈴谷一平×入海馨
0.01秒の差が勝負を分けるボートレースの世界。水上の格闘技と呼ばれる激しいレースに挑むボートレーサーたちの本音に、さまざまな“パワー(力)”の切り口から、ボートレース芸人 永島知洋さんが迫ります。
今回のテーマは「セルフマネジメント(自己管理能力)」!
MC
永島知洋
Profile
プロフィール
鈴谷 一平
すずたに いっぺい
1994年、兵庫県生まれ。兵庫支部。116期。ボートレーサーとしては非常に背が高く、身長は176センチ。2021年、プレミアムG1ヤングダービーにて、G1初勝利。天性のスタート力を武器に水上を駆ける、“大型”ルーキー
入海 馨
いるみ けい
1996年、岡山県生まれ。岡山支部。116期。元高校球児で、甲子園に出場した経験を持つ。2021年、G1「宮島チャンピオンカップ開設67周年記念」に初出場し、初勝利。その運動神経の高さから、デビュー前から注目されるヤングレーサー
ふたりの関係は?
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永島 知洋
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今回のテーマは「セルフマネジメント」です。おふたりは同期ですよね。仲いいんですか?
左上から時計回りに、入海馨選手、ボートレース芸人 永島知洋さん、鈴谷一平選手
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鈴谷 一平
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僕は、仲いいと思ってます(笑)。
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入海 馨
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はい、仲いいです(笑)。僕らは同期なんですけど、年齢が2つ離れてるので、“兄貴”みたいな感じですね。
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永島 知洋
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へー。ふたりといえば、兵庫支部、岡山支部が誇るイケメンじゃないですか?
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鈴谷 一平
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はい。
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永島 知洋
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いや……、一度否定しなきゃ駄目よ、そこは!(笑)
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鈴谷 一平
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すみません(苦笑)。
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永島 知洋
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でも入海選手、昔から鈴谷選手はモテてるんでしょ?
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入海 馨
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そうですねー。
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鈴谷 一平
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いや、知らんやん!(笑)
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永島 知洋
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モテてそうやもん。
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鈴谷 一平
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そんなことないですよ!
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入海 馨
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少なくとも、僕はカッコいいなと思ってます!
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鈴谷 一平
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はははは(笑)。男からは、モテるかもしれないです。
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永島 知洋
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入海選手は、2020年に結婚していますよね。
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入海 馨
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はい。子どもも生まれるので、「がんばらきゃ」と思っています。
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鈴谷 一平
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ケイがパパかー。いいパパになりそうやな。
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入海 馨
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その日が、いまから楽しみですね。
ボートレーサーに必要な「自己管理能力」とは?
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永島 知洋
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そんなおふたりに今回、お聞きしたいのが、「セルフマネジメント(自己管理能力)」についてです。
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鈴谷 一平
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僕は、ボートレーサーになってから身についた「自己管理能力」は、「時間管理」やと思います。ボートレーサーは、自分の出場するレースに合わせて、ペラ(モーターに取り付けるプロペラ)の調整とかをするので、逆算して行動するので、時間への意識は強くなりました。
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永島 知洋
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それは休日もですか?
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鈴谷 一平
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そうですね。休みの日も何をするか、時間をしっかり管理して過ごしています。
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入海 馨
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たしかに「時間管理」、むっちゃ大事。
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永島 知洋
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入海選手はどうですか?
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入海 馨
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僕は「体重管理」ですかね。
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永島 知洋
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ボートレーサーは、体重が重いと不利ですもんね。どう対策してるんですか?
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入海 馨
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基本、少食にすることと、食べすぎないことを意識することで、体重をなるべく安定させるようにしてます。
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永島 知洋
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鈴谷選手も、背が高いから体重管理は大変なんじゃないですか?
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鈴谷 一平
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そうですね。
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入海 馨
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ボートレース界で、いちばん大きいですからね。
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鈴谷 一平
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176センチあるので、体重管理は苦労してます。
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永島 知洋
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その身長で体重50キロ台をキープしてるんですか?
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鈴谷 一平
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はい。食べた分を消費することを意識して、サーフィンやランニングをしています。この取材の前も走ってました。
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永島 知洋
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ちゃんとしてるやん!
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鈴谷 一平
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体重との戦いは、ボートレーサーである以上、一生続きます。でも、自分で選んだ道なので、受け入れています。
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永島 知洋
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カッコええわー。
ボートレーサーにとって、いちばん大切なものは?
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永島 知洋
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おふたりは、ボートレーサーにとって、いちばん大切なものは何だと思いますか?
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入海 馨
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精神力ですかね。経験では、先輩たちに絶対勝てないので、気持ちだけは負けようにしたいと思っています。
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鈴谷 一平
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やっぱりメンタルは大事。結果にも影響が出ます。
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永島 知洋
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気持ちを強く保つために、していることはありますか?
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鈴谷 一平
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なるべく、ポジティブなマインドでレースに臨むようにしています。このレース勝ったら「新しいサーフボード買えるな」とか、なるべく楽しいことを考えることで、肩の力を抜くようにしています。
体重管理も兼ねて、サーフィンに興じる鈴谷選手
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入海 馨
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ボートは繊細なので、力んだり、余計なことを考えていると、悪い結果になりやすいんです。
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永島 知洋
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だからリラックスが大事なんですね。ちなみに、負けたときはどうしてます?
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入海 馨
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なるべく引き摺らずに、次のレースのことを考えるようにしてます。
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鈴谷 一平
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僕もそうですね。すごい悔しいけど、それを見せないように振る舞ったり、過去のいいレースを見て、気分を上げて、切り替えるようにしています。
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永島 知洋
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切り替え、大事ですか?
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入海 馨
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6艇で争う以上、勝ちより負けの方が必然的に多くなります。だから負けを引き摺ったら終わりなんです。全力を尽くした結果であれば、仕方ない。毎回、受け入れて、一節が終わったあとに、反省するようにしています。
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鈴谷 一平
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大切なのは、シーズンを通しての結果。その節(レース期間)の成績がイマイチだからといって、引き摺るよりも、レース中は気持ちを切り替えた方が絶対いいんですよ。
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永島 知洋
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気分転換も大事そうですね。
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入海 馨
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はい。僕は最近、犬を飼い出したんですけど、犬の散歩はいい気分転換になってますね。
心の癒しである愛犬を紹介する入海選手
読者に伝えたいメッセージは?
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永島 知洋
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おふたりの「夢」は何ですか?
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入海 馨
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賞金王になることです。そのためにどうするかを考えて、日々行動しています。
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永島 知洋
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カッコいいじゃないですか!鈴谷選手はどうですか?
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鈴谷 一平
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僕も同じく、賞金王は目指している目標のひとつです。いくつになっても、自信を持って、第一線で活躍し続けられるレーサーになりたいですね。
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永島 知洋
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では最後に、おふたりから、この記事を読んでくれている方に、メッセージをお願いします。
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入海 馨
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はい。僕がボートレースに惹かれた理由は、モーター音にあります。ぜひ生で、聞いてみてほしいなと思います。いまは情報も拾いやすいですし、さまざまなきっかけを通じて、ボートレースに興味を持ってもらえたらうれしいです!
ボートレースは「水上の格闘技」と呼ばれるほど、迫力満点の戦いが展開される
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鈴谷 一平
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ボートレースは、生と映像ではまるで違います。水飛沫とかエンジン音とか、迫力満点なので、ぜひ見てほしいです。それと、まずは推しメンを探すのもおすすめです!
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永島 知洋
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それ、自分のこと?(笑)
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鈴谷 一平
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ですね(笑)。あなたの推しメンにしてください!(笑)
「応援してください!」と言って、笑顔で手を振る入海選手と鈴谷選手