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ゴールデンレーサーになったときの気持ちは?
率直に言うと、先に選ばれている方々がすごいメンバーばかりだったので、うれしい反面、ちょっと荷が重いな、という思いはありました。そんな中でタイミングよく、ゴールデンレーサーになることができたというのが正直なところです。
ここまでのレーサー人生の歩みを振り返って
自分で自分を褒められるようなことはそんなにやってこられていないですけど、地道にコツコツ努力しながらやってきたっていうのはあります。一つ一つの積み重ねですね。僕はスタートに自信があるわけではなく、決して速いタイプでもないので、とにかく泥臭く、最後まであきらめずに粘り強く、ターンで魅せるスタイルを大事にしています。

大切にしているルーティンやメンタルの保ち方
家族のことを思うようにしています。レース前は緊張もしますし、どうしても勝ちたいという気持ちが先走ってしまうんですが、そういう思いだけだと事故にもつながりかねないからこそ、家族のことを思い出して、「無事故で1節間走り切る」ことを意識して気持ちを落ち着かせています。
レース期間中は家族と過ごすことができず、一般の家庭より家族と過ごせる時間が少ないと思うので、プライベートではできるだけ家族と過ごすように心がけています。
ゴールデンレーサーとしての金言
レーサーでいる以上は、レース場でもレース場以外でも関係してくれている全ての方々に感謝の気持ちを常に思っています。このことがまず前提なんですが、そこから自分がレーサーとしてどこまでやれるのか、「やればできる」っていう強い信念を持って動いているつもりで、これはゴールデンレーサーになる前から意識しています。
この「やればできる」っていう言葉は、僕の大好きなアーティスト「湘南乃風」の曲によく出てくるワードなんです。「やれば出来る、願いはかなう」っていう歌詞があって、そこが(座右の銘にした)始まりです。湘南乃風のメンバーでSHOCK
EYEさんという方がいるんですが、ライブのトークでも「やればできるが俺たちのスローガン」って言っている言葉なんです。
初めてオールスターを優勝した時も、優勝戦前にすごく緊張していたんですけど、何度も「やればできる」を繰り返して、自分を勇気づけて奮い立たせて優勝戦に向かって優勝することができたので、そこから頻繁に使わせてもらうようになりました。ファンの方の前で「『やればできる』っていう言葉を信じて戦います」って宣言して、実際に成績が良かったことも何度もありました。
今でも湘南乃風のライブツアーには、休みのタイミングが合えば全国各地に行って、勇気をいただいています。それを励みにまた頑張ろうっていう気持ちになっています。
ゴールデンレーサーに認定される前と後での変化
技術面は特に変わらないですし、今後は衰えていく部分もあるかもしれませんが、メンタル面は、間違いなく変わりました。責任感や重圧を感じるようになりましたし、一番は模範になるようなレーサーでいないといけないなっていう思いがあるので、そこは意識しています。ゴールデンレーサーはそれくらい重みやプレッシャーを感じるものだと思っています。
ゴールデンレーサーの存在
率直にレーサーのモチベーションが上がるものです。ゴールデンレーサーは、専用のレーシングスーツを着用できます。それをアピールすることで後輩たちに目標にしてもらいたいという思いもあります。ゴールデンレーサーとしての考え方や価値って、言葉で何かを伝えるというのはできていないんですけど、成績や行動で示すものだと思っています。
ゴールデンレーサー同士でも、同世代の毒島誠さんや馬場貴也さんはずっと前から刺激を受けています。成績はもちろん、人間性も素晴らしいですし、目標にして勉強させてもらっています。今はまだライバルと言えるようなレベルではないと思っているので、目標とさせてもらうので精一杯です(笑)。

びわこ周年での第1回ゴールデンレーサードリーム(23年10月)について
よく覚えています。こういうレースが初めて行われ、自分が出場できたことはすごく誇りに思いましたし、すごいメンバーとレースしているんだなって改めて思いました。普段から戦っているメンバーなんですが、やっぱりレースに冠が付くと、盛り上がるというか自分の中でも高揚した感覚がありました(笑)。
ゴールデンレーサーとしての今後・理想像
今SGの舞台では、僕の5~10歳くらい年上の先輩がまだまだ活躍しています。今年のボートレースメモリアルでも白井英治さんや瓜生正義さんが優勝戦で活躍する姿を見ているので、僕自身も5年先、10年先も活躍できているようなレーサーでいたいと思っています。
どんなレーサーでもいい成績を残し続けることは難しいことだと思いますし、浮き沈みがあってモチベーション的に苦しいことがあるかもしれないですけど、そこは持ち前の泥臭さと粘り強さを貫き通していきたいです。やっぱり焦ってばかりいると成績も安定しないし良くならないんですよね。
どの競技もそうだと思いますが、全てにおいてメンタルの持ち方で状況が変わってくると思います。プロペラや整備という永久的に正解がないものと向き合わなければならないわけなので、やっぱり気持ちが一番大事だと思います。だからゴールデンレーサーと言っても、まだまだ成長の余地があると思っています。
地元蒲郡でゴールデンレーサードリームが開催。今後の展望は
年末のグランプリ出場に向けては厳しい状況になっていますが、来年3月に蒲郡でクラシック、11月に常滑でチャレンジカップが開催されますので、今年をこのまま終わることはできないと思っています。今回のゴールデンレーサードリームの1号艇にも選ばれていますし、強い気持ちを持って挑みたいです。優勝を目標にチャレンジします。やればできる。やるしかないです。
